そろそろ脱出

福祉の仕事はは昇進出来なければ地獄だよ。

知的障がいは治るのか?現役支援員の経験と考察の話

知的障がいは治るのか?現役支援員の経験と考察の話。

知的障がいは治るのか?現役支援員の経験と考察の話。

皆さんこんにちは。このブログは実はわたしの趣味のボクサーブリーフ、下着のお話しをメインにしていこうかなと思っているのですが、今日のようにわたしの本業の知的障がい者支援員のお話しも少ししていこうかなと思います。

 

さて、わたしはこのブログにおいて知的障がい者に関する情報は、なにせ毎日知的障がい者の利用者様に接しているものですから、かなりの情報を所有しているので、大勢の皆さんにシェアしていければよいな、と考えているものですから、どんな記事を書こうかな?と思い、Google検索したところ

 

サジェストワードに「知的障がい 治る」とあったため、てあたり次第検索された記事を読んでみたわけです。

 

そうしたらあまり有益な情報がなかったので、今回はわたしなりの見解を書いてみようかなと思い、記事を書いております。

 

 

知的障がいは治るのか?

さて、いきなり本題です。こうした記事内容を検索して読んでみると、治るか治らないか?に触れている記事は少ないです。

 

そもそも知的障がいというのは、要因により、そのレベルも異なります。

 

結論から言うと、脳は発達していくものですので、環境と接し方次第では、大きく改善は絶対にしていきます。ただ、その改善の到達点を、治ったのか、治っていないのか?と決めるのはあなた次第のような気がします。

 

わたしは今までに多くの知的障がい者の方に接してきました。一番先に施設入所されている方に接し、現在は地域以降されている方に接しています。

 

正直に地域で生活されている方の中には、一見すると知的障がいの方には見えない方も多いです。が、そこはプロはすぐに見抜きます。

 

手がすごく汚かったり、歯の磨き方が不十分だったり、まともそうに見えてもまったく健常な方とは一線を画します。

 

どこまでが知的障がい者が治るのか?という考え方は、その方の考え方に委ねられる場合が多く、一般的な考え方としては、やはり上記のように一見健常そうに見えても、よく観察すると知的障がい者の方は、どうしても違和感のある存在なのだと、わたしは思っております。

 

 

知的障がいを治したい。

もしもお子さんが知的障がい者だったばあい、できるかぎりご両親は治したい、と考えるのが自然だと思います。

 

そうした場合かならずネックになるのは、理想を高くもってしまうことだと思います。またご夫婦でもお子さんをめぐる考え方に相違が出てくる場合も多いです。

 

そうして家族間の雰囲気が悪いと、知的障がい者でなくても、なにかしら脳の発達に悪い影響を受けてしまう可能性がありますので、一番良い方法としては、お子様のありのままを受け入れつつ、できる範囲でお子様の障がいに向き合っていくこと以外、最善の方法はありません。

 

お子様のレベルによってはともに在宅で暮らしていける場合と、施設入所もやむを得ない場合の二種類がありますが、一つだけ言えるのはどんなところに住んでいても、お子さんは親の愛情を求めていますし、かなり重度の知的障がい者の方も、親の存在はきちんと認識されている方は多いです。

 

お子さんが知的障がい者の場合、離れて暮らしてもお子さんとは絶対に疎遠にならないようにしたいものです。

 

知的障がいを治したいと思っても、前述したように、あとはどこまで改善するか?と考える方が方法や考え方としては、自然なように思います。

 

どこまで知的障がい者の方に向き合えるかと、決してどこまで改善したかだけがゴールではなく、そこからお互いが何を学んだのかと、それぞれが幸せな道を歩んでいけるようにすることだけが、最良のゴールだとわたしは思っています。

 

 

最後に。それぞれの役割をまっとうするということ。

わたしは多くの知的障がいの方に接してきました。地域で過ごされている方は毎日何かしら作業をし、穏やかに過ごされています。

 

施設で過ごされている方は重度の自閉症の方が多く、毎日何かしらのこだわりを繰り返しながら、ご自分の納得のいくように過ごされています。

 

ただ、それぞれの皆さんを通じて、一つだけ言えるのは、皆さんが自分が自分らしく生きているだけだと言うことです。我々健常者とそこは何も違いがありません。

 

ただ我々は差別だけはしないよう、知的障がい者の方も同じ人間として支えているだけです。知的障がい者の方が生まれてきたのは仕方のないことです。もしかすると自分がそのように生まれてくる可能性だってあったのです。

 

治す治らないよりも、我々はそれぞれが役割をまっとうし、それぞれの理想のゴールに向けて毎日をただ自分らしく生き抜くだけ、それが一番大事なのかな、と現役の知的障がい者支援員のわたくしは、そのように結論づけて毎日お仕事をしております。

 

では、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。